Cat-and-dog

「ねぇ、愛してるって英語でなんていうの」
戦ってる最中。聞いたんだ。
「Han?愛してる、なんて言葉使う相手があんたにいんのかい?」
独眼竜は鼻で笑うと、刀を振り下ろす。
「まぁ、あたらずとも遠からずってやつだよ」
俺様はそれをすれすれでかわす。
「そうかい。……上杉の忍びだろ。」
独眼竜は振り下ろした刀を素早く構え直し突く。
「―――――っ」
危うく腹に穴が開くところだ。俺様は後方に跳ぶ。
「BINGOだろ?俺はそっちの勘は鋭いんでね。 でも まぁ、言ったところでhate youとか言いそうだな、あの女は。」
「どーゆー意味?」
「ん、別に好きじゃないみたいな意味だ」
今度は俺様から仕掛ける。 金属音がして、刀と手裏剣がぶつかりあう。
「それはまぁ、分かってるんだけどね」
「What?お前、嫌われてるのにattackすんのか?」
「嫌われてはないけど、好かれてもないよね。」
「loveじゃなくてlikeってことか? どっちにしてもおまえら敵同士だろ? 絶望的ってやつじゃねーのか?」
俺様は懐から小刀を取り出す。
「アンタに関係ないだろ。俺様は愛してるの意味を聞いてんの」
「Shit!人の恋路を邪魔する奴は、なんとやらってやつだな」
独眼竜はそれに気付いて素早く俺様から離れる。
「んで、なんなの?」
「I love you.」
「…あんたとはやっぱり合わないなァ」
「It is so!」
俺様は手裏剣を構え直した。

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